『地方発 この国のかたちを変える』NO.3

10月31日~保育推進連盟での講演より抜粋~
国へあがった税収は、どこへ入るか?例えば税務署経由とか。
今は財務省と言います。旧大蔵省ですね。ここへお金が入る訳です。
そこの財務省の方々が先程の6割のお金を各役所に配分する訳ですよ。

『ハイ、厚生労働省さん、
あなたの所はこれだけ欲しいと言って来たけど今年はこれしかありませんよ』
という予算の配分をする権限を持っているのです、大きな権限を。
役所の中の役所と昔言ったんですね。
ま、今でもその傾向は強いですが。
それは、“予算の配分権”を背景にして、そういう言われ方をするのですね。

一方、地方の我々は、地方の代表は旧自治省なのですが、
今は総務省と言っています。
この総務省の方は、なるたけ地方へ税源を委譲(移譲)しようと。
これからは地方の時代なのだと、
地方分権を進めるのだと言っているのがこの役所です。

ところが、この役所には応援団がいないのです。
他の役所は、財務省から予算をもらう訳です。他の役所は皆。
ですから、特に実際の事業を行うような国土交通省とか農林もそうです、
全ての事業官庁(実際に事業を行っている所をこう呼びます)地方と国の争いも
「財務省」VS「総務省」という争いをして、
これがずっと続いていく訳です。
ところが、応援団はこの人だけではないのです。国会議員さんもいるのです。何故か?

北海道でこの間議員の資格を取られてしまった方がいましたね。
あれはどういうしくみかというと、
自分の選挙区に何か建物を建てる、山や道路の整備をする。
そういう時に国庫補助金が来るわけです。
国庫補助金というのが国から地方に来るときに国会議員さんが口を出す。
“口利き”と最近言っていますが、口利きをする余地が生まれてしまうのです。
で、業者の選定うんぬんに関わったという事をあの方は言われた訳ですが、
例え業者の選定に関わってお金を自分のポッケに入れなくても、
どの選挙区から出た国会議員さん(衆参両院・与野党問わず)、
自分の選挙区で仕事をした、
仕事をして欲しい『ここに道路を作って欲しい、
ここの橋を直して欲しい、福祉施設を増やして欲しい・・』
地域住民の要望というのはそれぞれあります。
それを実現させるのは国会議員の仕事でもあるんです。
ですからこの財務省と事業官庁の応援団には
国会議員さんが皆なっているんです。

国会議員さんは選挙が恐いですが、
総務省の仕事は地方自治の仕事ですから、
県の職員さんとか市町村の職員さんとか大体そんな公務員さんですから、
選挙は禁止されている。
一方、事業官庁には、建設会社さんとか選挙をやってくれる人がついている訳です。
こっちには居ない訳です。そういう事もあって、
財務省と総務省の争いが
実は昨日の「地方分権改革推進会議」の最終報告にも出てしまった。
こっちは負けですよ。

今は、地方から吸い上げたお金を
一旦、国へ持っていってこういう形で地方へ戻してきました。
しかし、地方で使うお金は、税を地方であげて自分の所で使う。
もうそういう時代に来てます。
そういう事をこの「地方分権改革推進会議」では、
議論をしていただくはずであったのが、
残念ながらそうならなかった。

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